温度管理システムと聞くと、企業のオフィスや工場などで使われている大がかりなシステムを連想される人も多いのではないでしょうか。オフィス内の温度やエレベーター内の温度、これらの空間を適温に維持するために使われるのが温度管理システム、あらかじめ設定してある室温よりも高くなったときには空冷、逆に室温が下がったときには暖房などのイメージです。このように温度をコントロールするのが温度管理システムですからオフィスや工場だけでなく、ビニールハウス・家庭内にある温室・夏場を快適な空間にしてくれるエアコン・食品貯蔵庫でもある冷蔵・冷凍庫、などのように身近な場所にもこのシステムが使用されていることがわかるのではないでしょうか。特に、冷蔵・冷凍庫は設定した温度を保つことが食中毒の防止に役立てることができる電化製品、温度管理システムが正常に動作しなければ保管してある食材は腐敗することもありますし、鮮度が低下してしまい味が悪くなることもあります。
特に、飲食店などでもHACCPの導入の義務化が行われる関係からも、庫内温度の確認および記録が求められるようになり、これに伴い温度管理システムの中には一定時間ごとの温度データを出力可能なシステムも登場しているといいます。HACCPはすべての工程での確認と記録が必須になる衛生管理ですから、冷蔵・冷凍庫での保管時の記録も含まれるなど、温度を管理するためのシステムは単に温度の制御だけを行うものではなくなっていることがわかります。
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