温度計は一度購入すると数年単位で長く使うことが多く、精度の低下や狂いといった点にはあまり気がつかないものです。温度を計測するセンサーは、温度変化を繰り返すうちに誤差が大きくなり、急激に温度が上下するような環境では寿命が短くなる傾向にあります。温度計は一生ものではなく消耗品ですし、センサーが駄目になればその時が買い替えのタイミングとなります。室温や気温が変化しても数字が変わらなければ明らかに故障ですが、精度が下がっても一見して表示に問題がなければ、寿命かどうか判断するのは難しいです。
買い替えのタイミングに迷わない為は、センサーの故障を待たずに一定の間隔で温度計を新しく入れ替える方法が有効です。温度計のセンサーが校正に対応している製品は、メーカーに校正をお願いして狂いを確認してもらうことで、寿命を迎えているか否か判断できます。メーカーが校正可能と判断すればまだまだ使えますし、買い替えずに済むので節約してコストを抑えられます。しかし、市販の一般的な製品は温度計の本体にセンサーが内蔵されており、校正には対応していないのでメーカーに判断してもらうのは困難です。
送料や費用を負担すれば見てもらえるかもしれませんが、買い替えの方が安く済むケースの方が多いと思われます。校正できない製品は消耗品で壊れたら買い替えが前提ですから、やはりメーカーの保証が切れたタイミングや、2年に1回くらいの間隔で新しくするのが現実的です。
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